受験ABC(2)

E判定が最多数 意外と知らない合格判定

どの大学に出願するのか。それを決める大きなポイントになるのが、模擬試験の判定だろう。「D判定だから手が届かない。志望校を変えるべきか…」といったことを考える人もいるだろうが、判定の仕組みというのは意外に知られていない。

毎年延べ230万人が受験する大手予備校「河合塾」の模試を例にあげると、この判定の正式名称は「合格可能性評価」。A判定なら合格率80%以上▽B判定65%▽C判定50%▽D判定35%▽E判定20%以下-といった具合で、15ポイント刻みで、志望する大学への合格の可能性を示している。

よくある誤解が、A~Eまで均等に2割ずつ分布している-という話。各ランクの受験者の分布は均一ではなく、実は、E判定がつく志願者は全体の60%に及ぶという。

つまり、志願者の中で一番多い判定がE判定。D判定なら「下から2番目の下位グループか…」と受け止めるのではなく「勝負できるところにいる」と見てほしい、と受験関係者はいう。合格の可能性は十分あるということだ。

河合塾教育研究開発本部の近藤治・主席研究員は「早い段階でD、E判定で志望大学をあきらめるのはもったいない」という。模試の結果には、志願者の数や自身の順位も明記されており、仮にE判定だったとしても、志願者全体から自身の実力がどの程度なのか、立ち位置を確認することが重要だという。

最後の追い込みで大きく実力を伸ばす受験生も少なくない。あきらめず、志望校を目指して頑張ってほしい。(木ノ下めぐみ)

■受験ABC(3) 難易度はどう決まる 大学偏差値の謎

入試関連ニュース

入試最前線2024

Pickup

受験に役立つ Kei-Net(外部)へリンク

  • 大学入試の基礎知識

  • 受験校決定のポイント

  • 大学検索システム

  • 先輩の声

入試コラム

【2024年度入試速報実施予定大学】

国公立大学

東京大学公開
京都大学公開
名古屋大学公開
広島大学公開
九州大学公開
北海道大学公開
東北大学公開
東京医科歯科大学公開
東京工業大学公開
一橋大学公開
浜松医科大学公開
大阪大学公開
神戸大学公開

私立大学

早稲田大学
文学部公開
文化構想学部公開
法学部公開
政治経済学部公開
商学部公開
基幹理工、創造理工、先進理工学部公開
慶應義塾大学
文学部公開
法学部公開
総合政策学部公開
経済学部公開
商学部公開
理工学部公開
医学部公開
環境情報学部公開
同志社大学
全学部日程(文系)公開
全学部日程(理系)公開
立命館大学
全学統一方式公開
関西大学
全学日程公開
関西学院大学
全学部日程公開